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イベントレポート

2018/1/17
がん対策推進企業アクション「長野セミナー」を開催しました

2017年11月10日(金) 14:00~17:00、長野市のメルパルク長野において〈がん対策推進企業アクション「長野セミナー」〉を開催しました。長野県の企業経営者、人事労務担当者、健康保険組合担当者など約50名が参加されました。
会場の様子
▲会場の様子

「我が国におけるがん対策について」

最初に、厚生労働省健康局の安藤徳恵主査より、日本のがんの現状について説明がありました。

次に、3人に1人ががんで亡くなる時代でありがんは日本において死因の第1位であるという現状を踏まえて、国のがん対策の歩みを説明し、現在第3期がん対策推進基本計画が実行されていることを解説しました。

さらにがん検診の種類と動向について話し、対策型検診と任意型検診の違いを説明しました。現在、がん検診受診率は50%を下回り、国際的に見て検診受診率が低い現状を示しました。そしてがん患者の就労支援の問題としては、現在は罹患しても働きながら通院治療が可能であること、また、企業でも治療しながら働ける環境作りが求められることを話しました。

特に、治療と仕事の両立には主治医(医療機関)や会社産業医(企業)、両立支援コーディネーターの三者によるトライアングル型サポートの構築・支援が重要であると訴えました。最後に現在進めているがん対策推進企業アクションについて触れ、推進パートナー企業は2000社を超え、今後がん対策を推進していく上で、企業や経営トップの意識改革はもちろんのこと、企業の皆様のお力添えをぜひお願いしたいと挨拶を終えました。

安藤徳恵主査
▲厚生労働省
健康局 がん・疾病対策課 安藤徳恵主査

「がん対策推進企業アクション事業説明」

がん対策推進企業アクション事務局の飯塚威文事務局長から、がん対策推進企業アクションの事業内容を説明しました。働く人の7人に1人ががんに罹患する時代を迎えるため、がん対策推進企業アクションは、職域におけるがん検診受診率の向上、がん患者・経験者の就労、がんへの理解促進を企業連携で推進していくことを話しました。また、がん対策推進パートナーとなった際のメリットやサポート等を紹介し、本日参加されている推進パートナー未登録の企業へ、積極的な登録を呼びかけました。
飯塚事務局長の写真
▲がん対策推進企業アクション事務局
飯塚威文 事務局長

講演①「職域におけるがん教育の重要性」

東京大学医学部附属病院放射線科准教授の中川恵一先生による講演が行われました。

冒頭、日本で働く人が病気で亡くなる9割はがんであることを説明し、働く人にとってがんは非常に重要なテーマであることを示しました。日本人の男性の3人に2人、女性の2人に1人が生涯のうちにがんに罹患するとしたデータを示し、がんはとても身近な病気であることを強調しました。がんに対する迷信や誤解が多い中、何より大切なのは、正しい情報を知っていることと力説しました。またがんになってから情報を得ても冷静な判断ができないので、がんになる前に知っておくことが大切だと訴えました。また、日本ではがんの正しい知識を教えてこなかったところに課題があったと話しました。

続けて、がんと就労の問題においても、罹患者が正しい知識を持っていないことを説明しました。早期がんならば治るという知識がないためにがんの診断を受けて、自殺・離職してしまう人が多いということを話し、大切な判断は告知の直後にはできるだけしないようにしてほしいと訴えました。

そして、学校での保健教育で「がん」が取り上げられてこなかった問題を上げ、今年の4月から学校でがん教育が始まったことに触れるとともに、大人にはその機会がないという問題を示しました。だからこそがんを知るためのセミナーに従業員を参加させるなど、大人のがん教育の重要性と、企業が積極的に従業員にがん検診の受診を促進し、現役世代のがんを防ぐ意識が大切であることを強調しました。

最後に、「がんになる前にがんのことを知る」ことが後悔しないポイントであると強調し、講演を締めくくりました。

中川恵一先生
▲職域におけるがん教育の重要性を説明する
中川恵一先生

講演②「生きてるだけで価値がある」

シンガーソングライターの松田陽子さんは14年前、31才の時の子宮頸がん体験を語りました。

娘さんが1才半の時に、なんとなく健診にいこうと思いたったのが発見のきっかけだったそうです。検査から1週間後に電話で告知を受け、命にかかわるということですぐに子宮全摘出の手術を受けました。助かる見込みは半々だと言われる中、娘さんと家族のために、「生きたい」と強く願ったと話しました。

松田さんは、手術を受ける時の気持ちの葛藤はもちろん大変だったけれど、実は、手術後の心の病の方がもっと大変だったと話しました。大切だったご主人と離婚し、ご飯が食べられず、眠れない状態になっていても心の病だと気がつかなかったというつらい経験を話しました。

現在は友人の励ましなどがあって、元気に活動を続けている松田さん。最後に、自分のようにつらい思いをしないように、皆さんや大切な人に必ずがん健診に行ってもらいたいと強調しました。

最後に「人のために火をともせば、我が前、明らかなるがごとし」という大好きな言葉で講演を終えました。

松田陽子さん
▲生きてるだけで価値があると語る松田陽子さん

地元企業様によるがん対策の取り組み紹介① 松本信用金庫

休憩を挟んで、松本信用金庫 理事業務部長横山俊一さんが登壇しました。

地方経済が人口減少、経済の縮小、超高齢化する中で、市民の皆様の健康を支援することが地域経済を活性化させるという考えのもと、松本市と平成25年2月より健康寿命延伸年・松本プロジェクト 企業連携事業の協定を締結し、今日に至るまで、特別講演会を実施しています。特別講演では、これまでに山田邦子さんや鳥越俊太郎さんなどをお招きし、来年も草野仁さんをお迎えして講演会を行う予定と話しました。

続いて、健康寿命延伸特別金利定期積金の実証実験の成果について紹介しました。定期積金のご契約者には講演会へのご招待、がん検診の情報提供、健康情報誌をお届けするなどの特典があります。ご契約者のうち360名の方にアンケートにお答えいただき、がん健診受診者は当初6.8%の受診率であったものが、9.5%の受診率となり、年々増加しているという成果を示しました。

最後にその他取り組みとして、J2の松本山雅FCのホームゲームでがん健診受診率向上や健康寿命延伸に関するイベントを松本市職員と連携し毎年実施。また長野県とは平成28年12月にがん対策推進企業連携事業の協定を締結し、今後も事業を推進していきたいとの考えを紹介しました。

横山俊一さん
▲松本信用金庫 横山俊一さん

地元企業様によるがん対策の取り組み紹介② セイコーエプソン株式会社

次にセイコーエプソン株式会社豊科事業所の産業医 山田恭久先生が登壇されました。

まず、セイコーエプソンの健康作り"WE STEP"活動について紹介し、好ましい健康習慣と必要な受診でがんは減らせると考えていると語りました。そしてがん対策として①一次予防:受動喫煙対策、②二次予防:集団検診時のがん健診、③三次予防:復職支援の3つのポイントを挙げて説明しました。

受動喫煙対策として、喫煙所の屋外化、就業時間中の禁煙、禁煙外来医療費補助を行っています。就業時間中の禁煙は健康面だけでなく、労働の効率性を上げ、企業の働き方改革にも結び付くと強調しました。また職域での対策型健診では、対象者の集団全体の死亡率を下げることも大切だが、個人の負担をできるだけ軽減しながら受診者が等しく受診機会を与えられることが大切で、定期健康診断の受診時に一緒に受けていただくシステムをとっているそうです。

続いて復職支援では、療養期と復職期に分け、療養期では長期間休職する社員へのしおり配布や、最大30か月の休職期間などでサポート。復職期には、本人、上司、人事担当、産業医で面談をし、就業上の配慮の有無を検討するような復職プログラムが適用されると話しました。

最後に企業でのがん対策は、職場・企業・健康保険組合・産業保健スタッフの連携が大切であると締めくくりました。最後に、質疑応答と中川先生と松田さんのトークセッションがあり、長野セミナーは終演となりました。

山田恭久さん
▲セイコーエプソン株式会社 山田恭久先生
質疑応答トークセッション
▲質疑応答・トークセッション 中川先生×松田さん
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