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イベントレポート

2012/03/28
「がん検診50・フォーラム2012」を開催しました

2012年3月6日、東京都港区の電通ホールで「がん検診50・フォーラム2012」を開催しました。
▲開場前から受付に参加者の列ができるほどの盛況
▲定員180人の会場はぎっしり満席。報道関係の参加者も多数
フォーラムは二部構成。第一部では活動実績紹介とトークセッションが行われました
2011年度「がん検診企業アクション」活動の総括として開催されたフォーラムには、企業の人事・厚生担当者、健康保険組合関係者などが数多く参加し、定員180人の会場は満席になりました。司会者から二部構成のプログラム説明があった後、厚生労働省大臣官房審議官でがん対策担当の麦谷眞里氏が登壇。職域における「がん検診」推進に取り組む参加者に感謝の言葉を述べ、自治体における検診率が容易に高まらない現状などを説明しました。そして今後も受診率向上に積極的に取り組むこと、検診と5年生存についての関係などリサーチも進めることを表明しました。
▲厚生労働省がん対策担当審議官の麦谷眞里氏が冒頭のあいさつを行う
続いて、がん検診企業アクション事務局長の松本が壇上に立ち、全国7ブロックセミナー、がん検診50%全国大会など2011年度の活動と、推進パートナー企業は804社、対象従業員数は約189万人に達している現状を説明。推進パートナー企業に実施したアンケートから、がん検診受診率100%を目指す意識の高さ、他企業事例への関心が強いこと、さらに周知・啓発が必要と捉えていることなどが紹介されました。またパートナー企業において、婦人科検診を中心に受診率が向上していることもデータとともに発表しました。
▲松本事務局長が活動実績の報告とプロジェクト現況を説明
第一部のメインは、中川恵一先生(東京大学医学部附属病院放射線科准教授・緩和ケア診療部長)と、女優・原千晶さん、特定非営利活動法人HOPE★プロジェクト理事長・桜井なおみさんによるトークセッション。原さんは30歳と35歳の時の2回、がんに罹患(りかん)。30歳の子宮頸(けい)がん発症時に医師から子宮摘出を勧められたが拒否したこと、手術後の体調が良かったため3年目から経過観察をやめてしまったこと、そして5年目に子宮頸がんと子宮体がんを併発した体験を語ってくれました。1回目の手術は体への負担も少なく5日で退院できたのに再発時はより重篤。手術の負担が大きく長期にわたる抗がん剤治療を要したことを振り返り、「がんは早期発見・早期治療が大切」と訴えました。
▲自身のがん体験を語った原千晶さん
桜井さんは37歳の時、勤務していた企業の健診で乳がんが見つかり、結果的に右の乳房を全摘出。35歳・36歳時に早期発見のチャンスがあったのに、年齢的に安心と考え、詳細な検査をしなかったため、5年にわたる抗がん剤治療・ホルモン療法を要した体験を語りました。
お二人の話を受け、中川先生から「お二人も、私の患者さんもそうですが、がんについて自分は大丈夫と思うことが間違いなのですね」という言葉があり、桜井さんからは「がんを自分ごと化して考えてほしい」というメッセージがありました。
▲自身のがん体験から早期発見の重要性を訴えた桜井さん
▲トークセッションで原さん・桜井さんの貴重な体験談に、専門家としての見解を述べた中川先生
第二部では推進パートナーが事例を紹介
約20分の休憩を挟んでセミナー第二部が開演。壇上で株式会社大和証券グループ本社の安藤宣弘氏、ネスレ健康保険組合の中原伸二氏が中川先生・原さん・桜井さんと並んで着席し、企業・健康保険組合の取り組みと成果を紹介しました。中川先生の進行に促され、最初に説明を行ったのが安藤氏。大和証券グループでは、企業・健康保険組合・総合健康開発センターが一体となった健康管理・推進施策を進めており、なかでも医療機器を整備し、産業医・保健師・看護師が常駐する総合健康開発センターが外来診療・健康相談・保健指導などを行い、社員の健康管理・推進に大きな役割を担っていることが紹介されました。
▲第二部ではパートナー企業の取り組みを紹介
▲大和証券グループの取り組みを語る安藤氏
また総合健康開発センターで192人の子宮頸がんワクチン接種を行ったことが語られると会場全体から感嘆の声が上がり、中川先生からも「職場でワクチン接種ができるのはたいへん良い取り組みですね」という言葉がありました。そのほか禁煙キャンペーンで参加者の80%が目標を達成したこと、腹八分目の食事を推奨する「腹8プログラム」の内容、イエローペーパーという施策を紹介。イエローペーパーは健診で要精密検査と診断された社員への受診勧奨施策で、総合健康開発センターが産業医のコメント付き書面(イエローペーパー)を発行。2週間以内に精密検査を受診し、受診時のドクターの署名入りコメントの提出を義務づける試みです。安藤さんは「ときに組織としての強制力を使うことで一定の成果が出ます」と語り、がん検診受診率70%を達成していることも紹介しました。

同社の取り組みには「イエローペーパーの(受診時のドクターからの)コメントは無料ですか」などの質問も寄せられ、大いに出席者の関心を集めた様子でした。次にネスレ健康保険組合の中原氏が取り組みと成果を紹介。栄養・健康・ウェルネスを掲げる世界最大の飲料・食品メーカーとして、古くから社員の健康管理に取り組んでいること、また2012年度からは国のガイドラインより下の30歳からの人間ドック健診を導入していることなどが説明されました。被保険者のがん検診受診率は85%に達する一方、被扶養者の受診率は40%弱。この点が今後の課題であると捉え、一層のヘルスリテラシー(健康知識装備)のため各種ツールの配布や啓発活動を行っていることを紹介。ツールやコンテンツ作成には「がん検診企業アクション」から得た情報を有効に活用しているという説明もありました。
▲出席者からはイエローペーパーと海外事業所での施策展開について、質問が寄せられた
▲ネスレ健康保険組合の取り組みを説明する中原氏
2社の事例紹介に、原さんは「小規模なタレント事務所などでは、なかなかできない取り組みが行われていますね」と感想を述べました。また桜井さんも同様の評価をしたうえで、自身が負担したがんの治療費が大きかったこと、仕事を失って経済的に苦しかったことを説明し、「生きること・働くことの意味を強く認識した『がん体験者』を企業は生かしてほしい」と語りました。これを受けて中川先生が「個人以上に企業・健康保険組合が負担する費用は大きい。そういう観点からも、企業経営者に初期発見・治療の必要性をもっと知ってほしい」とコメント。そして若い女性と50代の男性に「がんが増えていること」を重ねて説明し、企業の一層の取り組み強化を呼びかけて、セミナーは終了しました。
▲セミナーの途中と最後にはフォトセッションも行われた
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